HAPPY LIFE
presented by ぷーちゃん

第八話


翌朝目覚めると、サンジは既に起きていて、勝手にインスタントコーヒーを飲んでいた。
「おはよう!」
「あぁ、おはよう。」
目覚めてこんな風に誰かと挨拶を交わすのは、何時以来のことだろう・・・
お互いに同じようなことを思っているとも知らずに。
ゾロが文句のひとつも言おうとする前に、サンジが
「昨日、悪かったな。一昨日もか・・・お前、寒かったろ。」
などと、殊勝に謝ってきたので、
「別にいい。」と答えてしまった。

「飯、喰うか?」
「あんのか?」
「あぁ、卵ご飯だ!お前んち、何にも無いからなv」とサンジが笑った。
2人でカレーの皿で卵ご飯を食べた。
久しぶりに食べる卵ご飯は、やっぱり美味かった。

遅番のゾロがもう一眠りしようかと思っていた時に、サンジが声をかける。
「なぁ・・・」
「あぁ?」
「あのさぁ・・・」
「あぁ・・」
「俺、迷惑だった?」
ゾロは、質問の意味がわからなかった。無言を肯定と受け取ったのだろうか・・・
「そうだよな、迷惑だよな・・・勝手に他人ん家に上がりこんで、勝手に布団占領して。」
「いや、いい。」
「良くねぇだろ。迷惑だろ!」
「布団は、少し寒かったからな。身体痛ぇし。でも、飯は美味かった。」
「そうか?」
「あぁ。だから、今度はてめぇんちをちゃんと教えとけ。酔いつぶれたら、家に運ぶ。」
「運べんのかよ、馬鹿野郎。」
「じゃぁ、毛布もう1枚持ってきとけ。」
「あぁ・・・」
サンジの顔が嬉しそうに綻ぶのを見て、戸惑うゾロは「寝る!」と告げて布団に入る。
「じゃぁな!」と手を上げて、サンジは帰宅した。

サンジにとって、ゾロは特別な人間になっていた。友人などいなかった。夜間高校で知り合った奴らはいたが、それも学校の中だけのことで、お互いに忙しい身の上。出かけることも、食事にいくこともなかったし、半年と通わずに中退となったサンジを、気にかけるクラスメイトはいなかった。
一緒に食事をした、2泊もゾロの部屋に泊まった。それだけで、サンジにとっては特別なことだったのだ。

それ以来、ゾロが早番の日は、一緒に食事をしたり、飲みに行ったり・・
特に何を話すというわけでもなかったが、時間を共に過ごすことが増えていった。

ゾロにとっても、サンジにとっても、年の近い他人とこのような時間を過ごすということは、初めての経験だった。
バラエティ番組を一緒に見ながら、あの娘が可愛いとか、お前の趣味は悪いとか、
下らない会話をしながらも、それが楽しいと、お互いに思っていた。

年末も近づいた師走のある日、いつものように定食屋で食事をしていると、サンジがゾロに話し掛けてきた。
「お前さぁ、正月は何してんの?」
大晦日くらいは実家に顔を出すようにと、ロビンから連絡があった。
だが、何気ない軽さを装いながらも、考え抜いて、タイミングを見計らったようなサンジの様子を見たら・・・
「何もしていない。」と、つい答えてしまった。

途端に破顔して、笑うサンジ。
「寂しい奴だなぁ〜〜〜正月も一人かよ!」
「悪いか?」
「俺のさ、知り合いって言うか、世話になった人っていうかさぁ、大晦日に飯喰いに来いって言われてるんだけど。一緒に行かねぇ?」
「お前の知り合いだろ?一人で行けよ。」
「わかんねぇ奴だなぁ。。。てめぇが寂しいだろうと思って、誘ってやってんだ。ありがたくついて来い!」
そう言いながらも、サンジは一緒に行きたいと、言外に伝えているのだ。
「迷惑じゃねぇのか?」
「かまわねぇよ。また、マキノさんの飯が美味いんだよvv楽しみにしてろよ!」
楽しみにしてろと、言うサンジのほうが、楽しそうで・・・
「あぁ・・」と返事をした。

ロビンに断りの電話を入れると、珍しくロビンが不満を伝える。
「ゾロ君、ひとりでやってみたいっていうのはわかるけど、家に顔も見せないのはどうかと思うわ。離れて暮らしていて、あなたが独立しても、家族なんだから、たまにはお父様にも会いにいらっしゃい。」
「悪ぃ・・」
「何か用事でもあるのかしら?」
「あぁ・・・飯、喰いに誘われてる。」
「あらっ?彼女でもできたの?」ロビンの声が弾む。
「そんなんじゃねぇよ。男だし・・・ただの友達。」
「友達ができたの?」
「なんで?」
「いいえ、なんでもないわ。それなら、仕方ないわね。
 でも、たまには家にも顔出しなさいよ。」


2002年大晦日
ベンの家でゾロは紅白を見ながら寛いでいた。
用意されていた寄せ鍋は、いままでどこの料亭で食べたものよりも美味しく感じた。
ベンもいける口らしく、注がれるままに熱燗を飲んだ。
すでに限界値に近く呑んでいるサンジは、今夜は絡むこともなく、
ふにゃらけて、マキノさんに近況報告をしている。
暖かい空気だと・・・ゾロは思っていた。

年越しそばを食べる頃には、サンジは撃沈していて、ソファーで眠ってしまった。
ゾロが見るとも無く、TVを眺めていると、ベンが口を開いた。
「サンジが友達を連れて来たのは初めてだ。」
「・・・・」
「聞いてるかもしれないが、あいつ、苦労してきたから。」
「少し、聞きました。」
「友達なんか、つくってる余裕なかったんだよな。」
「・・・・」
「必死で生きてきた・・・そんな感じなんだ。」
マキノさんが、サンジに毛布を掛けている。
「俺が言うのも変だと思うが・・・サンジのこと、よろしく頼む。」
「よろしくって・・俺も友達いなかったら、あいつと一緒で楽しんでますから。」
「そうか・・それならいいが・・・」
「何か?」
「できることなら、サンジを裏切らないでやって欲しい。」
「裏切る?」
「あいつ、素直じゃないからさ、わかりにくいと思うんだが・・・」
「裏切るつもりなんて、ないですから。」
「悪いな・・余計なことを言った。」
「かまわないっすよ。」


年が明けて、2日にゾロは実家に顔を出した。
久しぶりに会うミホークは、少し痩せて顔色が悪い気がした。
「相変わらず、忙しいのか?」
「そうだな。相変わらずだ。」
「あんまり無理すんなよ。もう若くねぇんだから。」
穏やかにミホークが笑った。

「お前の方こそ、どうなんだ?」
「何が・・」
「やりたいことは、見つけられたのか?」
「いや・・・まだ。」
「まぁ、ゆっくり考えるといい。」

家を出て、まもなく1年になる。一人でやってみたいという願いは叶った。そして、一人で暮らしてみて、何が変わったのかと訊かれた気がした。ゾロは、重い宿題を抱えた気分で、実家を後にした。

帰宅する駅前でふと思い立ち、サンジの部屋へ向かった。
年中休みの男だが、折角の休日だ。飯でも一緒に喰おうかと思った。

当然のようにサンジは部屋にいて、いつものように迎え入れられ、リビングのテーブルに座る。サンジは、キッチンから、「酒か?コーヒーか?茶か?」と訊いて来る。「酒!」と叫ぶと、どうやらつまみも作ってくれるらしい。
手持ち無沙汰にTVのリモコンを探すと、テーブルに積み上げられた本が目に入った。

『今すぐ役に立つ!資格ベスト100!』『これで合格!資格試験』
『履歴書に書く資格の全て』『絶対見つかる、資格100選』等々。
資格という文字がキーワードのようだ。
手にとって、パラパラと捲ってみる。簿記、ワープロ、情報処理、ファイナンシャルアドバイザー、カラーリスト、フラワーアレンジメント・・・・・色んな資格があるもんだ・・・と、感心した。

「すげぇ、色々あんだろ?」
酒とつまみを持ったサンジが得意げに言う。

「なんだこりゃ?」
「いやさぁ、何かいいもの見つかるかなと思ってよ。」
「いいもの?」
「ほら、1年の計は元旦に有りっていうじゃねぇかよ。」
「あぁ」
「俺もそろそろさ、色々考えてみようと思うわけだ。」
「何考えんだよ。」
「何をしたらいいのかをだよ。」
「それで資格か?」
「まぁさ、手掛かりっていうかな・・・俺、中卒じゃん?だから色々わかんねぇしよ
 ・・・俺の知らない職業とかもあるだろ?」
「あぁ、そうだな・・・」
「だから、まずそれ見て考えようと思ったんだよ。」
「そうか。」

何も考えずに毎日過ごしているように見えるサンジでも、ちゃんと将来を考えているのだと思った。やるべきことも見つからず、いや、見つける努力すらしていない自分が酷く情けない気分になって、昼間のミホークの言葉と重なり、ゾロは焦りを感じていた。

「お前さぁ、なりたいもんとかあんの?」
そんなゾロの気持ちを知らずにサンジが問い掛ける。
「別に無い。」
「でも、このままでいいとは思ってねぇだろ?」
「あぁ。」
「なんかよぉ、この年になると、なれるものって限られるんだな。」
「あぁ?」
「だってよ、今更、弁護士とか医者にはなれねぇだろぉが。」
「なれるだろ・・・」
「エリートサラリーマンとかよぉ」
「なりたいのか?」
「いや、でも似合いそうだろ?俺v」
「似合わねぇよ・・・」
「まぁ、サラリーマンはやだな。」
「あぁ。」
「経営者とか格好よくねぇ?社長とかv」
「どこの社長だよ・・・」
「こう、なんていうか、世界をまたに掛けるビジネスマンっての?」
「なりてぇのか?」
「いや、そうじゃなくてよ・・・
 自分の仕事に誇りが持てて、人に喜ばれて、自分も楽しくて、金になる。」
「そんな仕事あったら、教えろよ。」
「おう!見つかったらなv」

自分の仕事に誇りが持てて、人に喜ばれて、自分も楽しい・・・
そんな風に考えたことはなかった。
ゾロは、なんとなく、自分のやりたいことが見つかればいい。
見つかるはずだと思っていたのだ。

その後の下らない会話は覚えていないが、自宅に帰ったゾロは、
いったい自分は何がしたいのか・・・答えの出ない疑問の答えを探して眠った。


答えは見つからないままに、ゾロとサンジの日常が戻ってくる。
相変わらず、ゾロはスイミングスクールのコーチのままで、サンジは社会勉強といいつつ、プラプラと出歩いている。
週に1〜2度会って、一緒に食事をするというペースも変わらないままだった。

ようやく春めいてきた頃、サンジの部屋で寛いでるゾロに、サンジが声をかける。
「お前さぁ、誰か法律とか、契約とかに詳しい奴、知らねぇ?」
「あぁ?」
「弁護士とかよぉ・・・」
「なんでだ?」

駅前再開発とかが始まることになり、サンジの所有するビルも再開発の対象になった。近隣の所有者と共同でビルを建て直し、持分に応じて区分所有する。建て替えの費用は雑居ビルと羊荘を担保に入れ、返済は、新築後のテナント家賃で賄っていく・・という計画らしいのだが、中卒に等しいサンジには、契約書をみても、わけのわからないことだらけだった。

一通り、話を聞いてみたが、よくわかっていないサンジが、これまたその方面の知識が全く無いゾロに話しているのだから、わかるはずがない。とりあえず、弁護士だかなんだかが必要なのだ・・ということだけがゾロに理解できた。

こんな時に頼りにできるのは、ロビンだ。滅多に使うことのない携帯は、自宅に置いたままだったので、「知り合いに聞いてみる」とサンジに告げて帰宅した。

使い慣れない携帯を片手にロビンに連絡を入れる。
「ゾロ君、どうしたの?何かあった?」
珍しい電話にロビンが心配そうに尋ねる。
「いや、ちょっと頼みごと。」

よく判らないながらに、サンジに聞いたことを伝えると、ロビンは、「それなら・・無愛想だけど、仕事はできるから。」と、スモーカーと言う弁護士を紹介してくれた。
「私から連絡しておくから、いつでもお友達の都合のいい時に行くように言って。」
「ありがとう。」電話を切ろうとするゾロにロビンが言葉を繋ぐ。

「ゾロ君、家に戻る気は無いの?」
「なんでだ。」
「そろそろ、一人でやってみるってどういうことか判ったでしょ?」
「・・・・・」
「判ったなら、そこでも家でも同じじゃない?」
「・・・なぁ・・・」
「何かしら?」
「ロビンはさ、なんで働いてるんだ?」
「なんでって・・・そうね。生活の為っていうのは勿論だけど。でも楽しいからかしら?」
「今の仕事、楽しいのか?」
「えぇ、信頼されてるし、やりがいもあるし、この会社を守って育てていく手伝いができるのは、素晴らしいことだと思ってるわ。」
「サラ金だろ・・・」

「ゾロ君!」ロビンの声色が変わる。
「サラ金だから何?」
「いや、サラ金なんて、自慢できる仕事じゃねぇだろうが・・・」
「貴方、全然判ってないわ。」
「・・・・」
「銀行にも、知り合いにも、お金が用立ててもらえない。そういう人たちがうちに来るの。勿論、ギャンブルや無意味に使うお金を借りてく人も多いけど。大部分の人は、必要なお金を、必要なだけかりて、それを真面目に返してくれる人なの。」
「そうなのか?」
「そうじゃなかったら、とっくに潰れてるわよ。」
「あぁ・・・」
「本当に困ってる人たちに、お金を用意してるのよ。」
「人の役に立ってるってか?」
「勿論よ。それにね、ジュラキュールだけで、何人の従業員がいると思う?」
「・・・・」
「パート、アルバイトを入れたら、1万人近いわ。それ以外にも、うちが払ってるテナント料、配ってるティッシュの経費だけで年間数億円なのよ。たくさんの人が、ジュラキュールの傘の下で、雇用されて、恩恵に預かって生活しているのよ。」
「そうか・・・」
「そんな会社を守り育てて行くことに、私は誇りが持てるわ。」
「誇りか・・・・」
「家に戻ってくること、考えてみて。」
「あぁ・・・」

父の仕事をそんな風に考えたことはなかった。いつも父は仕事に一生懸命で忙しくしていたのは、知っている。
ただ、世間の目は「所詮サラ金」と言っていたし、職業に貴賎はないと判っていても、弱者から高利で金を取り立てている・・・というイメージが、父の仕事と判っていても、ゾロは背徳感を持っていたのだ。
すっきりと納得はできなかったが、ロビンの言ってる事は間違ってはいないだろう。と思った。


ゾロに弁護士を紹介してもらったサンジは、書類を携えて、教えられた事務所へと向かった。古ぼけた扉をノックする。

「どうぞ。いらっしゃいませ。」若いショートヘアの女性に出迎えられる。
「あの・・・友人の紹介で伺いました。サンジといいますが・・」
「あぁ、ジュラキュールさんのvv伺ってます。こちらにどうぞ。」
ジュラキュール?ゾロの名前ではなかったが、さして疑問も持たずにサンジは応接室に入った。

部屋に入ってきたのは、中年・白髪・図体でかい・・・葉巻を咥えた男だった。
「あの・・・」サンジが話を始めるのを遮って、「書類。」と命令口調で告げる。内心、不愉快に思いつつ、サンジは持参した書類を渡すと、男は無言で書類に目を通し始める。
することもなく、サンジも煙草を吸うことにした。
途中、先ほどの女性がコーヒーを運んできて、「どうぞ。」と言った。サンジがコーヒーを飲み干す頃に、ようやく男が口を開いた。

「それで?何が問題なんだ?」
「いや、何か問題があるのかどうかを訊きにきたんだ。」
「契約書自体に問題は無い。再開発は、準公共事業みたいなもんだから、発注先も仲介もしっかりしている。騙されるようなことは無い。」
「それなら、いいです。」無愛想な男の物言いに、限界がきそうなサンジは席を立とうとする。

「お前、何で食ってる?」
「お前じゃない。サンジだ。」
「失礼。サンジさん、生活費はどうしてるんだ?仕事は持ってるか?」
「いや。今のところ、ビルとアパートの賃料で・・・」
「このビルに住んでるみたいだが、建て替え中の住まいと生活費はどうすんだ?」
「あぁ・・・」そんなこと、考えてもいなかった。

「工事期間は約1年。延びることはあっても、短くなることはほとんど無い。
 その間、どうすんだ?」
「決めてない。」
「他に資産はあるのか?」
「いや、ビルとアパートだけ。」
「契約が成立して、抵当権がついたら、途中で金が必要になっても売っ払うことは難しい。下手したら、借金だけが残ることになる。まとまった金が必要になる可能性は?」
「まとまった金ってのは、必要ない。」
「じゃぁ、家賃と生活費で月に30万、余裕を持って1年半分で、600万、最初の契約の時に余分に借りておけ。」
「それって、どうやんの?」
「俺に仕事を依頼するか、自分でやるか?」
男の態度は不愉快であったが、ゾロの紹介だ。仕事はできると聞いている。
「依頼する。」
「たしぎ!資料コピーしろ!!」
男は書類を女性に渡し、葉巻を咥えてコーヒーを飲んだ。

「料金は、いくら払えばいい?」
「お前が払うのか?」
「俺以外に誰が払うんだよ。」
「いや、ジュラキュールなのかと思ったが?」
「なんだ?そのジュラキュールって?俺は知らねぇぞ。俺の依頼だ。俺が払う。」
「そうか・・・まぁ、経費がいくらかはっきりとはわからんが、2〜30万だろう。」
「2〜30万?」
「うちは、明朗会計だ。代金は上乗せして借りておくよ。」
「あぁ、そう。」

男の態度に不満はあったが、信頼していいと思えたのも事実だ。
肩の荷が下りて、安心した気持ちでサンジは事務所を後にした。

ゾロの紹介で行ったのだからと、とりあえず結果を報告しようと思った。携帯に連絡を入れても通じないことはわかっていた。
多分、早番であろうゾロをスイミングクラブの出口で待った。

「よう!お疲れ!」
「おぅ!なんだよ、どうしたんだ?」
「いや、さっき弁護士んとこ、行ってきた。」
「どうだった?」
「面倒だから、頼んできたよ。」
「そうか。」
「なんだかよ、無愛想で失礼な奴だったけどな。」
「あぁ、そう言ってたな。」

「お前さ、ジュラキュールって知ってるか?」
「あぁ。」
「どういう関係?」
「なんでだ?」
「いや、ジュラキュールの紹介だとかなんだとか言ってたからよ。」
「おれの知り合いが、勤めてる。」
「あの、サラ金か?」
「そうだ。」
「そっか。お前の知り合いの会社か。」
「あぁ。」嘘ではない。嘘ではないが、何故か心が痛んだ。

そうして、ゾロとサンジは、また日常へと戻っていった。

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