「婉曲的調教」
ぷーちゃん様



ニコ・ロビンが見張りの夜、いつものように俺は女部屋の扉を上げると、
階段の下にナミが腕を組んで立っていた。

「なにしてんだ?」
階段を下りようとすると、
「入ってこないで!」と指差される。

「もう、あんたとは寝ないから、部屋には入らないで!
あんたが見張りのときも行かないし、私が見張りのときにも来ないで!」と、
唐突に、一方的に告げられる。
俺は、事態を把握できずに、鳩が豆鉄砲くらったような顔をしていただろう。

「ちょっと待て!」部屋に飛び降りた俺に、
「じゃぁね。おやすみ。」と、こちらを見ようともしないで、
手を振るナミの腕を掴む。

「離してよ!」
「何でだ?」
「疲れたのよ。手、離して!」
「疲れたって、何だよ。訳わかんネェだろ!」
見開かれた褐色の瞳は、怒りと哀しみに溢れ、
何故、お前は泣いているのだと・・・
言葉に出せないままに、手を離した。

背を向けて、デスクの椅子に座ったナミは、
こちらを見ないままで、話し始める。

「何で、私が疲れたかなんて、あんたに説明する義理も無いけど、
後学のために、教えてあげる。」

「ゾロ、なんで私を抱くの?」
「・・・なんでって・・・」
そんなこと、いきなり訊くな!

「私のこと、愛してるって言ってくれたことある?」
「おはようのキスは?おやすみのキスは?
SEXする時以外で、私にキスしたことある?」
「私と話すこと、何かある?いつも私たち、何か話していたかしら?」
「週に3回、きっちりとすることだけはして、
事が済んだらさっさと後始末して、じゃあなって。
私、あんたの性欲処理係じゃないのよ。」
「私は、ゾロのこと好きだから、それでもいいと思っていたけど、
あんたは私を好きじゃないわ。
何をどう考えても、愛されているなんて思えないもの。」
「あんたにとって、私ってなんなの?全然わかんない。」
「だから・・・もう疲れたの。わかったら、出て行って・・・」

俺は、ナミの言うことを黙って聞いていた。
反論なんかできなかったし、なんて言っていいのかもわからなかった。

「ナミ・・・・」せめて、なんとか言葉を紡ごうとは思ったが、
「わかったんなら、さっさと出て行って!」と叫ばれ、
そして、この時、言われるがままに部屋を出たことを、
どんなに後悔しても始まらなかった。









恋愛なんて、したことがなかったから。
だから、これが普通だと思っていた。
私は、ゾロが好きだったし、側にいて、その姿を見て、
抱かれるたびに幸福だった。

最初に違和感を持ったのは、ルフィとビビが見えた時。
付き合い始めた2人は、いつもじゃれあっていた。
そう・・・キスするとかじゃなくて・・・じゃれあっていた。
船首に座って一緒に海を見ていたり、
ふざけて、楽しそうに笑って、おしゃべりをして・・・
そんな2人を見た時は、その姿が、微笑ましくて、
そして、うらやましかった・・・・

私たちに、そんな時間があっただろうかと考える。
昼間はいつも寝てるか、筋トレか。
昼寝中に近づけば、鬱陶しそうに、邪魔するなと文句を言われ、
筋トレの最中は、その真剣な姿に声をかけることすら憚られる。
考えてみると、いつも遠くから見ているだけだった。

サンジ君は、朝に夕に、私にもビビにも、愛と称賛の言葉を投げかけて、
やれ今日の服は素敵だとか、口紅の色を変えたでしょ。
マニキュアの色が似合っていると言っては、
私の小さな変化にも気付いてくれて。
それは、サンジ君のためにしたおしゃれではなかったけれど、
気付いて貰って、言葉にしてもらえることが心地よかった。

違うと思ったのは、サンジ君とロビンが付き合い始めてから。
相変わらず、サンジ君は私にも優しい言葉を掛けてくれるけど、
ロビンへのそれとは、微妙に違う。
当然よね。ロビンはサンジ君の恋人だもの。
サンジ君の態度が変わったんじゃない。ロビンがサンジ君の特別になっただけ。

そして、私は自分とゾロとの関係は何なのか・・・考え込んでしまうのだ。
恋人?SEXしてるから、恋人なのだろうか・・・・
私たちからSEXを取ったら、何が残るのだろう。
ゾロは、私の何を見ているんだろう。
私はゾロに愛されている?
いくら考えても、愛されていると納得できる理由がみつけられなかった。

ゾロに一方的に別れを告げた後、ベッドに入って泣いた。
自分が決めたことだけど、次から次へと涙は溢れ、
そして、私の言葉になんの反論もしないまま部屋を出て行ったということは、
ゾロにとって、私は所詮それだけの女だったのだということを、
確信させるのに十分だった。

泣き続けて、腫れた目が痛い。頭もガンガンする。
明け方、見張りを終えて戻ってきたロビンに、どうかしたのかと聞かれたけど、
ご飯いらないからって言って置いて。と答えるのが精一杯だった。










ナミが朝食に来なかった。具合が悪いのか?とロビンに聞いたら、
わからないわ。と言われた。俺は、船医だからな。
病気だったら大変だと思って、ナミの様子を見に行った。

「ナミ、大丈夫か?」
ナミはうつ伏せて、枕から顔を上げないまま、
「大丈夫だから、心配しないで。」と言った。
「病気だったら、困るから、診察するぞ。」
「何の病気かわかってるの。」
「じゃぁ、薬用意するから。」
「チョッパー、ありがとう。でも薬じゃ治らないと思う。
もうすぐ治るから、大丈夫だから。」

ナミの顔は見えなかったけど、なんだかとっても悲しそうで、
それ以上、声が掛けられなかった。

「じゃぁ、なんかあったら、すぐに言うんだぞ。あと、サンジになんか持ってきて貰
うから、ご飯は食べなきゃ駄目だぞ!」
そう言って、部屋を後にした。
医者には治せない病気もあるんだと思ったら、ちょっと悲しかった。












ナミさんが朝食に来なかった。クソ剣士は、いつもの数十倍は不機嫌で、
眉間に縦皺を寄せたまま、不味そうに飯を食ってるし・・・
そりゃぁ、俺に失礼ってもんじゃねぇのか?!
あいつら、昨晩絶対になんかあった。どうみても、いつもの痴話喧嘩じゃねぇよな・
・・

チョッパーに言われて、(いや言われなくてもそのつもりだったが。)
ナミさん用にリゾットを作り、持っていこうとするのをロビンちゃんに止められる。
女同士の方がいいかもしれないからだってさvv
流石、俺のロビンちゃんだぜ!










ロビンが部屋に戻ってきた。
泣き腫らした顔を見られるのが嫌で、毛布を被った。

「食事、持ってきたわよ。」
「ありがと。でもいらない。」
「剣士さんと何かあったの?」
「・・・ストレートに聞くのね・・・」

狭い船の中だ。隠していても仕方がないと思った。
「別れる事にしたの。」
「あらそう。振られちゃったの?」
「違うわよ!わたしが振ったの!」
「それで、貴女が泣くの?変だわ・・・・」
ロビンって・・・・天然なのかしら。それとも意地悪なのかしら。
どっちでもいいけど、思い出しただけで、また悲しくなる。

「変だっていいでしょ!」枕を抱えて泣き始めた私の髪を
ロビンが優しく撫で始めた。
「泣くほど好きなのに、なんで別れようと思うのかしらね・・・・」
そう呟いて・・・ロビンに頭を撫でられながら、私は眠った。











ナミは部屋から出てこネェ。昼寝をしようと思っても、眠れない。
俺は、朝から筋トレを始めた。
腕立て、腹筋、スクワット、素振り、バーベル・・・・
思いつく限りの鍛錬を続けて、筋肉が悲鳴をあげる頃、
クソコックが近づいてきた。

「飲むか?」手にはスペシャルドリンクとやらを持っている。
「いらねぇ。」そう言ったのに、
「俺さまがわざわざ作ってやったんだ。四の五の言わずに
ちょっと座って飲みやがれ!」と
蹴りを入れてくる。
寸前でかわして、仕方なく腰を降ろすと、唐突に
「ナミさんと何があった。」と訊いて来る。
まったく、あいつといい、こいつといい、なんでこう唐突なんだか・・・・

「お前には、関係ない!」
「お前がなんかしたんだろ。でなきゃナミさんが泣くはずが無い。」
「なんでお前が知ってんだよ!」
「ロビンちゃんに聞いた。泣き腫らして、飯も食わずにまた泣いてたってさ。」
「・・・・・・・・」
「お前さぁ、恋の悩みがあるんなら、このラブコック様に相談してみろ!
なんでも解決してやるからvv」
「お前じゃあてになんねぇよ。」
「ほぉ〜〜。じゃぁ、お前はこのまんまでいいんだな。
だが、ナミさんを泣かせた罪は重いぞ。
てめぇ今日から、飯抜きだからな!」

飯抜きなのは、かまわない。
そんなことより、俺はどうしたらいいのかを教えてくれ・・・・

昼食にも、夕飯にも、ナミは部屋から出てこなかった。
チョッパーとウソップが心配し、コックが俺へ冷たい視線を投げかける。
飯抜きと言った割には、きちんと俺の分も用意されていて・・・
ルフィだけが、いつもとかわらずに、飯を食っていた。
俺はといえば・・・闇雲に鍛錬だけを繰り返し、黙って出された飯を喰い、
頭の中には、ナミの声だけが響いていて、
どうすることもできないままだった。









「おい、ルフィ・・・あいつら、おかしいとおもわねぇか?」
「何がだ?」
「何がって!ナミは飯喰いにこねぇし、ゾロは朝からずっと
筋トレしっぱなしだぞ!!」
「だから?」
「いつもと違うだろ?」
いつもの痴話喧嘩じゃねぇ。それはこのキャプテンウソップ様には
お見通しだ!!

「いつもと違うとまずいのか?」
「まずいだろ・・・やっぱり・・・」
「それで、どうすんだ?」
「それを、お前が考えろよ!!!」
ルフィ、お前船長だろ・・・

船首の羊に座ったままで、船長がシシシと笑う。
「あいつら、似てるんだよな。」
似てるだと?ゾロとナミは似ても似つかネェぞ・・・・
疑問符を頭に載せた俺に、ルフィが言葉を継ぐ。

「あいつらは、一番大事なことを、最後まで言わねぇんだ」
そうか・・・それならわかる。
ゾロもナミも、ウソばっかりついていて・・・・
大怪我してるくせに平気だとか、助けて欲しいのに
かまわないでとか・・・・
ウソのつき方なら、このキャプテンウソップ様が教えてやるのに
下手な嘘ばかりつきやがって。

「でも、喧嘩してる時間があるっていうのは、いいよな。」
そう言って、水平線を見つめるルフィの背中が
ちょっと寂しそうに見えたのは、断じて俺様の目の錯覚ではない!











翌朝、キッチンに姿を見せたナミは、まだ目の淵を赤くしてはいたが、
「心配かけてごめんね。もう大丈夫だからvv
ちょっと、疲れちゃったのかもねvv」そう皆に告げて、
食事をした。
俺のことを一度も見ないままに・・・・

航路を確認し、食事が終われば部屋へと戻る。
声をかけるどころか、その姿さえ、最低限しか見せようとしない。
俺は、相変わらずナミに言われたことを、頭の中で
反芻しつづけて、それでも答えがだせないでした。

酒瓶抱えて、見張りをしていると、「差し入れだ」と言って、
クソコックがやって来た。
「お前にとってのナミさんは、所詮その程度のものだったんだなぁ・・・」
「あぁ?」
「此の侭、簡単に終われちまうようなものだったんだら、
俺も諦めることなかったよな・・・」
「あいつが一方的に終わりにしたんだ。」
「へぇ〜〜それで?それで、お前はどう思ってんの?
仕方がないとか思ってんのかよ!それ位で諦めちまえる程度のものなんだろ?」
「諦めたわけじゃない・・・ただ・・・」
「只、何だよ。」
「どうしていいか、わかんねぇんだよ!」

コックが横で腹を抱えて大笑いしているのを、見ていた。
笑われても仕方がないと思うと、怒る気にもなれねぇ・・・
俺は黙って、酒を飲んでいた。

「大体さぁ、お前は無愛想すぎんだよ。
今だって、折角俺様が心配してやってるってのに、
お前は、うざったそうに一人で酒盛りかよ。
一杯どうだ?くらいは、言って見やがれ!」
「コップがない。」
「それだよ・・・・そうやって、変に醒めてんだよなぁ。
コップがなけりゃ、瓶ごとよこせ!」
コックは、俺の手から酒瓶を取り上げ、勢いよく飲み下す。

「お前、こんなの飲んでんのかよ・・・やっぱ人間離れしてんな。」
「俺の勝手だ。」
「そうだ。お前の勝手だ。お前はいっつも自分勝手なんだよ!
飯食っても、美味いでもなきゃ、不味いでもネェ。
残さず喰ってるとこみると、まぁそれほど不味くもねぇんだろう・・・って、
推測するしかねぇんだよ。
毎日、飯作ってる俺の気持ち考えたことあっか?」
「・・・お前の飯は、美味いよ。」
「じゃぁ、何でそう言わねぇんだよ?」
「何でって・・・・」
「そう言われたら、俺だって嬉しいだろ?そう思わねぇ?」
「考えたこともネェ。」
「じゃぁ、考えろ!どうやったら、ナミさんが幸せでいられるのか、
どうしたら、ナミさんが喜んで、嬉しいと思うのか、考えてみやがれ!」
「・・・・・・」
「考えたこともねぇだろvv惚れた女の一人も幸せにできない奴が、
大剣豪を目指すなんて、寝言は寝てから言えよ!」

言いたいことを言い終わったのか、コックはさっさと見張り台から
いなくなり、残された俺は、コックに言われたことを考えていた。
ナミの幸せか・・・・
俺は、ナミが側にいて、笑っているだけでよかった。
抱きしめるだけで、満足だった。
ナミは、違ったのか・・・・
ナミを幸せにするために、俺がするべきことを考えたら、
答えが見えた気がした。












「そんなに好きな男と、なんで別れようと思うのかしら?」
「愛されてるロビンには、わからないわよ。」
「そうかしら?」
「私だけが愛してるってのに、疲れちゃったの。」
「あら、片思いだったの?」
「そんなようなものよ。愛してるって言われたことないもの。」
「ふ〜〜ん。大剣豪になるって男を好きになる位だから、
あなたも普通じゃないと思っていたけど、案外普通なのね。」
「それ、どういう意味?この船の奴は、
サンジ君も含めて、みんなある意味普通じゃないんじゃない?」
「わかってないのねvv」

「コックさんと私の夢は、ある意味似てるわね。
無いかもしれないものを探す旅。
貴女の夢も・・・危険度って意味で分類するなら、
私たちとほとんど一緒ね。」
「危険度?」
「そう。航海しつづけて、いつか得られる夢。
航海するという危険はあるけれど、そんなの、客船でも商船でも
さして変わらないわ。海賊船に乗っているのは、自分たちの勝手だし、
夢を叶えるのに、海賊船に乗っている必要もないし。
危険度で言ったら、常に戦いを強いられる海軍の方が、
よっぽど上じゃない?
夢を叶えるために、命は賭けていないのよ。」
「それは、そうだけど・・・・だからって・・・」

「船長さんの夢も、ある意味特別だとは思うけど、
彼は、わかっていないわよ。その分とてつもないとも言えるけどね。
貴女、海賊王って、何だか知ってる?
どうしたら、海賊王になれるのか、答えられる?」
「それは・・・ラフテルに行って、ワンピースを手に入れて・・・」
「そうしたら、海賊王なの?誰が海賊王って認定してくれるの?
海賊王になったら、その後どうなるの?」
「・・・・そんなこと、わからないわよ。」
「そう。わからないでしょ。海賊王になる手段も、その後のことも、
わからないのよ。それを、手に入れようとするんだから、
船長さんは、特別なのかもしれないけど。」

「ゾロとは、違うってこと?」
「そうよ。彼は自分の夢を理解しているわ。」
「理解?」
「世界一の大剣豪になるには、どうするの?」
「今の大剣豪の、鷹の目を倒すのよ・・・」
「それまでに、剣の技を磨いて、日々鍛錬して、何人殺していくのかしら。」
「・・・・・・・」
「大剣豪になった後、どうなるかしら?」
「次に大剣豪を目指す人たちに、狙われる・・・」
「そうよ。彼の夢を叶える為には、そして夢を叶えた後も、
死ぬまで命を賭け続けるのよ。」
「知ってるわよ・・・」
「そうと判って、それでもその夢を追い続けるというのなら、
常人ではないわ。彼、紙一重ね。いつ狂ってもおかしくないわ。」
「ゾロは、狂ってなんかいないわよ!」

「狂ってるなんて、言ってないわ。狂ってもおかしくないって言ったの。」
「同じ事よ。」
「違うわ。彼が正気のままで夢を叶えるのなら、感情のコントロールは
不可欠よ。彼、無表情でしょ。それ、大切なことなのよ。」
「どうして?」
「どうしてって・・・おしゃべりで喜怒哀楽の激しい大剣豪なんて、
想像できる?そういう普通の感情を残していたら、
自分の夢を叶える為に、人を斬リ続けていくことはできないわ。」
「だからって・・・・」
「でも、私にだけは感情表現して欲しい?
そんなこと、承知の上で彼を好きになったのだと思っていたわ。」
「それは、望んじゃいけないことなの?」
「いけなくはないけど、難しいわね。修羅の道を進む男に、
愛を語れっていうんだから・・・私にはできないわ。」

「それでも・・・・わかっているけど、欲しいのよ。」
「それなら、調教することね。」
「調教?」
「男を産むのも、男を育てるのも、全部女よ。わかっているなら、
途中で諦めたりしないで、自分好みの男に育てて御覧なさい。」
「育てるか・・・・」
「そう。好みの男になるように、育てるのよvv」

その時、女部屋の扉が開いて、ゾロが階段から飛び降りた。
「ちょっと、なによ!ノックぐらい・・・」
叫ぶ私に近づいて、私の腕を捕まえた男は、
「ナミ、愛してる。」
そう言って、私を抱きしめた・・・・・

「ゾロ、何言ってるの・・・?」
「愛してる。大切だ。俺の側にいてくれ。」
それだけで、十分だった。

ロビンがいつの間に居なくなったのかは判らなかったけど。
私たちは、長いキスを交わし、お互いに笑った。
そして、私は嬉しくて泣いた・・・・
もっと、もっと言ってと強請ると、ゾロは何回でも「愛している」と言い続けた。
今までの分を全部聞き終わった頃に、
「これからも、言ってくれる?」そう訊いたら、
「それでお前が喜ぶのなら、簡単なことだ。」と。

何度もキスを交わして、愛してると囁かれながら、
ゾロの腕の中で私は眠った。









キッチンへ行って、コーヒーでも飲もうとお湯を沸かしていると、
お風呂上りの愛しいコックさんが顔を出した。
「あれ?ロビンちゃんこんな遅くに、珍しいね。」
「邪魔者は退散したのよ。」
「あ〜〜!?まったくあいつときたら・・・
あっ、コーヒー俺が入れるから。」

そう言って、座るように言われる。
「あいつらも、世話が焼けるよなぁ・・・」
「そうね。でも羨ましいわ。」
「なんで?俺との恋愛は物足りない?」
「そうねぇ〜〜愛されすぎてて、物足りないわ。」
「ロビンちゃん、わがままだなぁ・・・・そういうところも好きだけどv」

暖められたカップにコーヒーが注がれ、クッキーと共に差し出される。
そう。この人は、なんでもそつなくこなす。
あんなシーンを見た後ですもの。
小説に書かれたような、恋愛を実際に見れるなんて、
なかなかできない経験だわ。
少し意地悪してみたっていいじゃないvv
愛されすぎてて、つまらないなんて・・・・
想像したこともなかったわ。








翌日、GM号では、ナミの膝枕で眠るゾロを見つけたルフィが、
俺も膝枕で眠りたい!と、ロビンに膝枕を強請り、
仕方がないわねと、船長の要望を聞き入れたロビンを見つけた
サンジが、ルフィに蹴りを入れ、
常識人であるウソップが、いまいち状況を把握できないチョッパーに
愛の相関図について、説明するのであった。


新着!!
ニコサンでルビビでゾロナミ!!
さっすがツボ突いてきてくださいますねぇvvvv
私一番好きなのは喧嘩してる時間があるっていうのはいいよなって言う船長の台詞。
馬鹿切ないよう・・・・・・
ゾロナミで思わずルビビ萌えしてしまった。
ぷーちゃんどうもありがとうvv

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