はるかさま

絡まる糸


「んっ・・・・・ゾ・・ロ・・・きつ・・」
何度抱いても、挿れるときナミは苦しそうに眉を寄せる。
同時に俺も、引き千切られる感覚を味わい、
白い背中に覆い被さり、イっちまいそうになるのをやり過ごす。

ソレがおさまった頃、体を起こす。
「動くぞ」
「・・・・んっ・・」



下手すれば自分がイっちまうから、
俺のペースで突き上げていく。

細い肩の先から聞こえるのは、
枕に顔を押し付けくぐもった喘ぎ。

ぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てるのは、
濡れすぎてるナミのクチと、溢れすぎてる俺のモン。

 

リズムに合せオレンジが揺れる。
乱れたオレンジの中から、時折現われる項。

いつも透き通るくれぇ白いが、
やってるときだけは違う。

紅く染まり、匂い立つような色香が見え隠れしてやがる。

それを目にしたくて、
ペースを上げた。

「やぁっ・・・・んぁ・・っ・・・・・」

滑る先端にコツンとぶつかる。
それは、ナミの最奥。

グリグリと壁を擦るように腰を動かしてやると、
苦痛なのか快感なのか、ナミは身を捩ろうとする。

そんなことはさせねぇ。
気持ち前屈みになり、片腕で細すぎる腰を抱く。


「ひゃぁっ!!」


一際大きくナミは喘ぎ背を弓なりに反らした。




 

 

オレンジの中紅く染まる項から、
俺が手を置いている双丘まで続く、
細く、なだらかなライン。
艶かしいほどの妖しさを紡ぐ見えない糸。




___眩暈がした。





俺の気持ちなんぞ露知らず、
ナミはがくっと肩を落とした。

・・・・・っ・・・。



瞬きの速さで、糸は消え去った。





もう一度見たくて、さっきより強く突き入れる。

「やっ・・・ゾロ・・ダ、ダメ・・・・・ぁああっ・・・」
恐ろしいほど艶っぽい声を上げ、
ナミはイっちまった。

途端、走り抜けるような締め付けが俺を襲う。
ナカがひくつき、竿ん中で逆流が起こりはじめる。

__クソっ。何でここだけこんな・・・・。


脱力した身体とは正反対に、ナミは俺を包むように呑みこんでいく。




 

 

・・・・限界だった。




 

 


いまだ痙攣を繰り返すナカを、
容赦なく掻きまわす。


ナミの中から流れ出す液体は、
どっちのモンかわからなくなっている。



柔らけぇナカでそこだけ固ぇから、
そっから先になんて進めねぇって、
わかってんのに、
それでも先へ、奥へ行きたくて、
突き上げて、擦って、揺らしてみる。



――"糸"が、


あるかもしんねぇから―――。

 

 


ぶつかり続けた先から、
むず痒い感覚が身体中を駆け上がってくる。
例え難い、ざわざわしたモンが。


わかんねぇけど、
多分。

「溶ける」


ってこういうこと言うんじゃねぇか?

 

「あ・・何・・・?」
独り言みてぇな呟きに、ナミが反応した。

「何でもねぇ」

剥き出しのクリトリスをきゅっと捻る。

 

「ぁああっ!!・・ダメ・・・ゾ・・ひゃあっ!!!」
「くっ・・・ナミ・・ナミ・・・」

 

 

 




 

 

 




数えるのも面倒なくらいヤったあと、
抜け殻のようにうつ伏せるナミに言った。
「なぁ、そのまま背ぇ反らしてくんねぇ」

「何で・・よ?」
唐突なそれに怪訝そうな顔で見上げてくる。
「いや、そのなんだ。・・・・・・とにかくやってくれ」
理由を聞かれても上手く答えられる筈もねぇ。
半ば強引に従わせることにした。

「何よ〜。へんなヤツ・・」
ブツブツ言いながらも背を反らしてみせる。



 

 

 

___違ぇ。

__しかも見えねぇ。





 

 




ごろんと仰向けになった。



「ちょっと、アンタ。人にこんなことさせといて、自分は何横になってんのよっ!!
しかも、その膨れっ面はなに!?」




かぁっと熱くなる。





「言いなさいよ、理由」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」



くっ。
・・・・・・・・・・・・言えねぇ。





お前の紡ぐ糸に絡まりたかった。



なんて。

んなこと言えっかよ・・・・・。










余りに恥ずかしいから、
ナミの腕を掴んで、ほとんど苦し紛れに。



「もっかい、ヤろうぜ」




ガキみてぇ、俺。





ハルカさんのところで「気まぐれプチss」第一弾として放出されておりました。
読んだあと、bbs行ってカキコして、も一回読んで、
さらに今もう一回読んでます。
ゾロがなんだかかわいくって、でも刹那くって好いじゃにゃいですか!?
「がきみてぇ」て自覚してる当たりがもう私の心をクリーンヒット
はぁ、もう一回読もう。

好いモノいただきました。
当サイトの常設展示にいたします。(確定)
ハルカさん、ありがとうございました

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